配列

宣言方法

Java言語にもC言語と同じように,配列が存在します. ただし,宣言の方法はC言語とは異なります.

// C言語は以下のように,変数名に配列を表す記号をつけていた.
int array[];
// Java言語では,型名の方に配列を表す記号をつける.
// Integerの配列型である array を宣言する,と考えてください.
Integer[] array;

配列の長さ

Java言語で配列の長さを取得するには,配列型の変数に .length をつけることで取得できます.

Integer[] array = // 配列の初期化は省略
System.out.println(array.length); // => arrayの長さが出力される.

配列の各要素

配列の各要素にアクセスするには,C言語と同じく,array[0]のように書きます. この array[0] の 0 をインデックスと呼びます. 配列の要素は,0から始まり,array.length - 1 のインデックス(配列の長さ - 1)までが配列の有効な範囲です.

配列の範囲外の要素にアクセスしようとすると,ArrayIndexOutOfBoundsException というエラーが発生します.

配列の例

では,次のように,String型の配列であるarray の各要素から図のように文字列が参照されている例を考えましょう.

配列の例

この時,以下の処理を行うと,どのような結果になるか考えましょう.

  1. System.out.println(array.length);
  2. System.out.println(array[1]);
  3. System.out.println(array[5]);
  4. System.out.println(array[6]);

配列の作成方法

この授業では扱いません.基本的に自分で配列を作成することはなく, ライブラリの返り値など,与えられたものの利用のみとします. 配列が必要な場合は,4回目で扱う Listを利用するようにしましょう.

なぜなら,配列は近年のプログラミングからすると機能が乏しく,使いにくいためです. それよりは,配列と同じように扱えながらも,より高機能な機能が提供されている List の使い方を学ぶ方が優意義であるためです.